ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
◇
放課後を告げるチャイムが鳴り、生徒達が次々と昇降口まで向かい始めた。
今日も部長に呼ばれている千夏は、チャイムが鳴ると昨日と同じように3年生の教室へ。
この時期になると、部活を引退する3年生が増えてくるため、次の部長を決める話をしているらしい。
1人で昇降口に向かうと、周りにいる他の生徒達よりも、頭半個分飛び出ている背の高い男子生徒を見つけた。
あの凛々しい顔は……。
「黒瀬先輩!」
「お、北松さん!」
靴を履き替えて帰ろうとしている先輩に声をかけた。
まさか昨日に続いて今日も会えるなんて……!
感動していると、昼休みの出来事が脳内を駆け巡った。
明日聞こうと思ってたけど、せっかく会ったし……。
「あの……今時間ありますか? 少し話したいことがあるんですが……」
──了承してくれたので、人目につきにくい校舎裏へ移動した。
「すみません。こんな薄暗い場所で」
「アハハ、いいよいいよ。それで話って?」
聞きたいことがたくさんあるけれど、まずは黒瀬先輩の本当の気持ちを確かめたい。
フーッと息を吐き、胸の鼓動を落ち着かせて口を開く。
放課後を告げるチャイムが鳴り、生徒達が次々と昇降口まで向かい始めた。
今日も部長に呼ばれている千夏は、チャイムが鳴ると昨日と同じように3年生の教室へ。
この時期になると、部活を引退する3年生が増えてくるため、次の部長を決める話をしているらしい。
1人で昇降口に向かうと、周りにいる他の生徒達よりも、頭半個分飛び出ている背の高い男子生徒を見つけた。
あの凛々しい顔は……。
「黒瀬先輩!」
「お、北松さん!」
靴を履き替えて帰ろうとしている先輩に声をかけた。
まさか昨日に続いて今日も会えるなんて……!
感動していると、昼休みの出来事が脳内を駆け巡った。
明日聞こうと思ってたけど、せっかく会ったし……。
「あの……今時間ありますか? 少し話したいことがあるんですが……」
──了承してくれたので、人目につきにくい校舎裏へ移動した。
「すみません。こんな薄暗い場所で」
「アハハ、いいよいいよ。それで話って?」
聞きたいことがたくさんあるけれど、まずは黒瀬先輩の本当の気持ちを確かめたい。
フーッと息を吐き、胸の鼓動を落ち着かせて口を開く。