ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
マジかよ……本当に推理通りだったとは。



「北松さんにも同じこと聞かれたけど、まさか冬川くんも聞いてくるなんて驚いたよ。しかも名推理つきで」



なんだ、明莉も聞いてたのか。

ファミレスで話した内容をそのまま先輩に伝えたのかなと思ったのだが、反応を見る限り、話してなさそうだ。



「だから告白を断ってるんですね」

「そうそう。それも清花に聞いたの?」

「いえ、噂で……」



キーンコーンカーンコーン……。


このタイミングでチャイムかよ。
まぁいいや。聞きたいこと聞けたし。



「じゃあ、俺はここで……」



立ち上がった瞬間、腕をガシッと掴まれた。



「待って冬川くん、放課後空いてる?」

「は、はい……」



ビックリした……。
先輩、細身なのに意外と力強いな。



「じゃあ放課後、清花に聞いたこと、ここで全部吐いてね。清花にも問い詰めるから、正直に話してね? 約束だよ?」



えええ⁉

そんな、それじゃ青石先輩に合わせる顔がない!

あぁ、これも明莉に意地悪した罰なのだろうか……。
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