ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
◇
「────以上です。本当にすみませんでした」
「いや、こっちこそごめん。ったくあいつめ……恥ずかしいことをペラペラと……」
放課後になり、青石先輩が話してくれた内容を全部話した。
よっぽど恥ずかしかったのか、先輩は赤くなった顔を押さえて後ろを向いている。
「あの、青石先輩をあまり責めてないでください。先輩は俺の質問に答えてくれただけなので……」
「責めないから安心して。それに俺、あまり怒ったことないし」
「……確かにあまり怒るような性格じゃないのは知ってますけど、声のトーンが変わってましたよ」
昼休みの、『放課後空いてる?』の声のトーン。
いつも話している時よりも少し低かった。
そしてあの腕力の強さ。
一瞬ゾクッと鳥肌が立った。
多分、本気で怒らせたら2度と口聞いてくれなくなると思う。
「マジ? 気づかなかった。でも本当に怒ってないから安心して!」
「じゃああれは無意識だったんですか⁉」
たとえ優しくて器がデカいからって、調子に乗っちゃダメだな。
年が近くても目上の人には敬わないと。
「────以上です。本当にすみませんでした」
「いや、こっちこそごめん。ったくあいつめ……恥ずかしいことをペラペラと……」
放課後になり、青石先輩が話してくれた内容を全部話した。
よっぽど恥ずかしかったのか、先輩は赤くなった顔を押さえて後ろを向いている。
「あの、青石先輩をあまり責めてないでください。先輩は俺の質問に答えてくれただけなので……」
「責めないから安心して。それに俺、あまり怒ったことないし」
「……確かにあまり怒るような性格じゃないのは知ってますけど、声のトーンが変わってましたよ」
昼休みの、『放課後空いてる?』の声のトーン。
いつも話している時よりも少し低かった。
そしてあの腕力の強さ。
一瞬ゾクッと鳥肌が立った。
多分、本気で怒らせたら2度と口聞いてくれなくなると思う。
「マジ? 気づかなかった。でも本当に怒ってないから安心して!」
「じゃああれは無意識だったんですか⁉」
たとえ優しくて器がデカいからって、調子に乗っちゃダメだな。
年が近くても目上の人には敬わないと。