ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
◇
明莉に弁解するため、光野さんと健に事情を説明し、中庭で昼食を食べることに。
「今日お弁当なんだね。初めて見た」
「あぁ、体育祭の時は購買まで走るの大変だから弁当にしてるんだよ」
「じゃあ朝早かったんじゃない? 何時に起きたの?」
「前日に準備してたから5時くらいかな」
「早っ! 私まだその時間寝てるよ~!」
たわいもない会話をしながらご飯を口に運ぶ。
そういや、2人で食べるのファミレス以来だな。
「────あの……彩葉さんは一体何者なの……?」
お互いに昼食を食べ終えたところで明莉が口を開いた。
情報量が多すぎて、何から説明したらいいのか……。
「まず、彩葉はモデルをやってるんだ。で、さっき言い合ったのも、昔その事務所の体験レッスンに参加したことがあって……」
話が長くなるのを承知で1から全部話した。
変態事務所と言ったのも、そのレッスンでなぜか社長から、『女装アイドルやってみない?』と言われたから。
あ、もちろんソッコーで断ったよ。
小さい頃から彩葉にさんざん女装させられたのもあって、女装に抵抗はなかったんだけど。
水沢くんが着ていたような服を人前で着たくなかったんだよね。
去年の妖精コスプレも、正直限界ギリギリだったもん。
明莉に弁解するため、光野さんと健に事情を説明し、中庭で昼食を食べることに。
「今日お弁当なんだね。初めて見た」
「あぁ、体育祭の時は購買まで走るの大変だから弁当にしてるんだよ」
「じゃあ朝早かったんじゃない? 何時に起きたの?」
「前日に準備してたから5時くらいかな」
「早っ! 私まだその時間寝てるよ~!」
たわいもない会話をしながらご飯を口に運ぶ。
そういや、2人で食べるのファミレス以来だな。
「────あの……彩葉さんは一体何者なの……?」
お互いに昼食を食べ終えたところで明莉が口を開いた。
情報量が多すぎて、何から説明したらいいのか……。
「まず、彩葉はモデルをやってるんだ。で、さっき言い合ったのも、昔その事務所の体験レッスンに参加したことがあって……」
話が長くなるのを承知で1から全部話した。
変態事務所と言ったのも、そのレッスンでなぜか社長から、『女装アイドルやってみない?』と言われたから。
あ、もちろんソッコーで断ったよ。
小さい頃から彩葉にさんざん女装させられたのもあって、女装に抵抗はなかったんだけど。
水沢くんが着ていたような服を人前で着たくなかったんだよね。
去年の妖精コスプレも、正直限界ギリギリだったもん。