ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
後編
明莉side
溜め息をついてうなだれている詩恩を見つめる。
家族といい、従姉といい、詩恩の身内は特殊な人が多いんだなぁ。
家族の時とはまた違った苦労を経験してたんだ。
「きっと彩葉さんは、詩恩のことが心配だったんだよ。だって昔は仲良くしてたんでしょ?」
「してない。あいつが強引に絡んできてただけ」
顔を覗き込んで励ますと、血眼になって否定してきた。
「……でも、わざわざ来てくれたんだよ? 芸能人って、あまり休みがないって言うし……お礼ぐらい言ったら?」
「わかってる。あとでちゃんと言うから。ただ、事前に連絡が欲しかったんだよ。明莉だって、何の連絡もなしに親が学校に来てたらビックリするだろ」
確かに。
何かやらかした⁉ って不安になるな。
「でも、もうちょっと優しく接してあげてもいいんじゃない?」
「それはできない。あいつは押しが強いから、あれぐらい言わないとペースに呑まれる」
バッサリ言い切った詩恩。
まぁ、結構強いなとは思ったけど……って、あれ?
そのセリフ、どっかで聞いたことがあるぞ?
えーと、確かなんとか作戦をやってた時だった気が……。
溜め息をついてうなだれている詩恩を見つめる。
家族といい、従姉といい、詩恩の身内は特殊な人が多いんだなぁ。
家族の時とはまた違った苦労を経験してたんだ。
「きっと彩葉さんは、詩恩のことが心配だったんだよ。だって昔は仲良くしてたんでしょ?」
「してない。あいつが強引に絡んできてただけ」
顔を覗き込んで励ますと、血眼になって否定してきた。
「……でも、わざわざ来てくれたんだよ? 芸能人って、あまり休みがないって言うし……お礼ぐらい言ったら?」
「わかってる。あとでちゃんと言うから。ただ、事前に連絡が欲しかったんだよ。明莉だって、何の連絡もなしに親が学校に来てたらビックリするだろ」
確かに。
何かやらかした⁉ って不安になるな。
「でも、もうちょっと優しく接してあげてもいいんじゃない?」
「それはできない。あいつは押しが強いから、あれぐらい言わないとペースに呑まれる」
バッサリ言い切った詩恩。
まぁ、結構強いなとは思ったけど……って、あれ?
そのセリフ、どっかで聞いたことがあるぞ?
えーと、確かなんとか作戦をやってた時だった気が……。