ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「気持ちは嬉しいですけど……なんで私なんですか⁉ 私より可愛い子いっぱいいますよ⁉」

「俺は北松さんが1番可愛いと思ってるよ。一緒にいて楽しいし、癒されるし」



今、サラッと可愛いって……!

青石先輩と友達とはいえ、女性の扱いに慣れすぎでは⁉

やっぱり誰かと付き合ったことがあるんじゃない⁉



「アハハハハ! また心の声が漏れてるよ!」



うげっ、やっちまった。
これは前回よりも比べ物にならないくらい恥ずかしい。



「本当に誰とも付き合ったことないよ。あと、清花のことはほとんど女扱いしたことない」



ちゃんと答えてくれた先輩にますます自分が恥ずかしくなる。

そして青石先輩、またまた巻き込んでごめんなさい。



「……あっ、引き止めてごめんね」

「いえ、お先に失礼します……!」



ペコッと頭を下げ、小走りでその場を後にした。

本当に……本当に夢じゃないよね……?


『北松さんが好きです』


私……黒瀬先輩に告白されたんだ……。
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