ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
後悔しない選択
体育祭から約1ヶ月後の放課後。

文化祭用の看板とポスターを作るため、事前に描いてきた絵をクラスメイト達に見せることに。


机の上に、各自描いてきた絵を置く。


あんパン、メロンパン、カレーパン。


私はクリームパンを描いてきたんだけど……。



「みんな上手いね。なんか私だけ下手すぎて、パンじゃなくてギョーザに見えてきた……」

「大丈夫だよ北松さん! ちゃんとパンに見えるよ!」

「「ギョーザwww」」



会話でわかるように、私達がやるのはパン屋さん。
私はその店の宣伝係を任されている。



「ねぇ……いつまで笑ってるの?」

「「ごめんwww」」

「もー……」



ギョーザにツボった男子達がプルプル肩を震わせている。


色々考え事してたから、描くのすっかり忘れてて、昨日の夜に急いで描いたからなぁ。

もうちょっと時間があったらギョーザにはならなかったと思う。


……なんて、言い訳にならないか。



日が落ちる時間が早くなってきたのもあり、電車通学の人達のことも考えて、5時で作業を切り上げた。
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