ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
推しでもあるけれど、1人の先輩としても仲良くさせてもらっているからこそ、関係が崩れるのが怖い。
「大丈夫だよ。断ったからって嫌われるわけじゃない。それに、そこまで先輩は弱くねーから」
「う……」
「腹くくれよ。答え決まってるのに、ダラダラ引き延ばすほうが申し訳ないよ。あまり待たせたら期待させちゃうかもよ?」
わかってる。
詩恩の言う通り、待たせるのは良くないのは充分わかってる。
けど……。
「……詩恩は告白されたことがないからそうやって簡単に言えるんだよ」
「おい、勝手に決めつけんな」
冷たく言い放つ彼にイライラし、キッと睨みつけて言い返す。
「なによ! 詩恩だって自分の言いたいこと親になかなか言い出せなかったくせに! 偉そうに言わないでよ!」
「はぁ⁉ それとこれとは話が違うだろ!」
詩恩までもが声を荒らげたその時、少し離れたところから、水沢くんが気まずそうに自転車を持って立っているのが見えた。
「……もういいよ。ちゃんと断るから、もう余計な口出ししないで」
吐き捨てるように言い残し、水沢くんに頭を下げて走り去った。
「大丈夫だよ。断ったからって嫌われるわけじゃない。それに、そこまで先輩は弱くねーから」
「う……」
「腹くくれよ。答え決まってるのに、ダラダラ引き延ばすほうが申し訳ないよ。あまり待たせたら期待させちゃうかもよ?」
わかってる。
詩恩の言う通り、待たせるのは良くないのは充分わかってる。
けど……。
「……詩恩は告白されたことがないからそうやって簡単に言えるんだよ」
「おい、勝手に決めつけんな」
冷たく言い放つ彼にイライラし、キッと睨みつけて言い返す。
「なによ! 詩恩だって自分の言いたいこと親になかなか言い出せなかったくせに! 偉そうに言わないでよ!」
「はぁ⁉ それとこれとは話が違うだろ!」
詩恩までもが声を荒らげたその時、少し離れたところから、水沢くんが気まずそうに自転車を持って立っているのが見えた。
「……もういいよ。ちゃんと断るから、もう余計な口出ししないで」
吐き捨てるように言い残し、水沢くんに頭を下げて走り去った。