ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
◇
「はぁ……詩恩のバカ」
「またケンカしたの?」
「うん……」
ホームルーム終了後、机に頬をつけてぐったりしていると、千夏が顔を覗き込むように横から声をかけてきた。
「今度は何やらかしたの?」
「…………」
「……説明するのが恥ずかしいくらい、しょうもないことでけんかしたのね」
「……はい」
実はまだ、千夏に告白の話してないんだよね。
でもここ教室だし、南くんの時みたいに誰かに聞かれたらマズい。
告白の話は先輩に返事してから話すか。
「助言が的確すぎて……つい、『余計な口出ししないで』って言っちゃったの」
「そっか……」
千夏はそれ以上何も言わず、私の肩を優しくポンポンしてくれた。
詩恩の家庭環境を考えたら、そりゃあ大人びた性格になるよね。
悩み事があっても、誰にも相談せずに1人で解決してきたんだし。
「大丈夫だよって励ましてくれたのに……」
「……何があったのかはわかんないけど、お泊まり会の時みたいに長引かないように、早めに仲直りするんだよ?」
「うん……」
お泊り会の時は1ヶ月近く避けてたっけ。
……今日中に謝りに行くか。
「はぁ……詩恩のバカ」
「またケンカしたの?」
「うん……」
ホームルーム終了後、机に頬をつけてぐったりしていると、千夏が顔を覗き込むように横から声をかけてきた。
「今度は何やらかしたの?」
「…………」
「……説明するのが恥ずかしいくらい、しょうもないことでけんかしたのね」
「……はい」
実はまだ、千夏に告白の話してないんだよね。
でもここ教室だし、南くんの時みたいに誰かに聞かれたらマズい。
告白の話は先輩に返事してから話すか。
「助言が的確すぎて……つい、『余計な口出ししないで』って言っちゃったの」
「そっか……」
千夏はそれ以上何も言わず、私の肩を優しくポンポンしてくれた。
詩恩の家庭環境を考えたら、そりゃあ大人びた性格になるよね。
悩み事があっても、誰にも相談せずに1人で解決してきたんだし。
「大丈夫だよって励ましてくれたのに……」
「……何があったのかはわかんないけど、お泊まり会の時みたいに長引かないように、早めに仲直りするんだよ?」
「うん……」
お泊り会の時は1ヶ月近く避けてたっけ。
……今日中に謝りに行くか。