ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
買ったパンを食べながら予想し合っていると、ステージに黒瀬先輩がマイクを持って現れた。



「みなさんこんにちはー!」



「こんにちはー!」と会場の至るところから声が飛び交う。


黒瀬先輩とは、告白の返事をしてからも、以前と変わらず接している。


けれど、少し変わったところもあった。

前は反則級の笑顔にドキドキしていたんだけど、最近はあまりしなくなったのだ。


先輩後輩の関係として、割りきって接するようになったからかな?



ルール説明が終わり、早速最初の出場者がステージに出てきた。


会場のお客さんの反応が大きかった人の勝ちらしい。

去年がかなり盛り上がったのか、今年は去年の1.5倍くらいのお客さんがいる。



「さぁ、どんどんいきましょう!」



先輩の紹介によって次々に出てくる出場者達。


前回参加していた人もチラホラいた。

去年のを見てないからパワーアップしたのかはわからないけど、みんな似合ってるなぁ。



「星くんはタイプの人見つけた?」

「俺はね、先生のコスプレをしてた人かな! 知的な雰囲気の人が好みなんだ♪」

「あの教え方が上手そうな感じの人か! 綺麗だったよね!」



星くんと盛り上がっていると。
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