ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
約束の日曜日の、午後1時。



「楽しみだね!」

「うん」



プラネタリウムに入り、雑談をして時間を潰す。

久しぶりの私服! 冬服もかっこいい!



「詩恩さん、今日のファッションポイントは?」

「えーと……この地球モチーフがついたヘアピンですかね」

「おぉ〜っ、似合ってますね~」

「ありがとうございます。明莉さんは?」

「私はいつもの星モチーフのヘアピンと、お花のイヤリングですね~」



お互い服には触れずに、なぜかアクセサリーを紹介し合う。


今日の詩恩はノリがいいな。
星が観られるからテンションが上がっているんだろう。


もしかしたら、デレデレ姿が見られるかもしれない!



「私予習してきたの! 冬の大三角形があるんだよね?」



昨夜覚えた、星座と星の名前を口に出す。



「オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスだよね!」

「おぉっ、よく覚えたな」



よっしゃ! 決まった!
心の中でガッツポーズをする。



「あとは冬の大六角形もあるんだよね?」

「うん。すごいじゃん、予習バッチリだな」

「えへへ~」



褒められた~! いいぞいいぞ~!
この調子でデレデレさせてやる!
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