ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
◇
「詩恩、さっき電話してたのって女の子?」
「あぁうん。昔の友達」
お風呂を済ませてリビングで水を飲みながら答えた。
尋ねてきたのは、5個上の兄の雄基。
医大に通う医者の卵。
ひとり暮らしをしているのだが、今はGW中なため、こっちに帰ってきている。
電話してたの聞かれてたんだ。
けっこう声大きかったもんな。
「昔って……プラネタリウムで仲良くなった子?」
「うん。こないだ再会したの」
「おぉ。それは良かったな」
「そうでもないよ。だってずっと連絡してくるし。
毎日中身がないどうでもいい話ばっかり。いちいちかまってたらキリがないよ」
お酒を飲む兄に不満をこぼす。
「そんなに嫌なら、マナーモードにするか電源切っとけば?」
「部活から連絡来るかもしれないし、わからなくなったら困るじゃん」
「いうてもそんなに連絡来ないでしょ」
「連休の時は来ることが多いの!」
俺は1年生から天文部に所属している。
主な活動は、月や星、流星群の観察。
あとは資料を読んだり、日々の天空図を調べたり。
みんな自由に活動していて、連休や夏休みになると、「◯◯したよ!」と、みんなで休日の活動報告をし合っている。
「詩恩、さっき電話してたのって女の子?」
「あぁうん。昔の友達」
お風呂を済ませてリビングで水を飲みながら答えた。
尋ねてきたのは、5個上の兄の雄基。
医大に通う医者の卵。
ひとり暮らしをしているのだが、今はGW中なため、こっちに帰ってきている。
電話してたの聞かれてたんだ。
けっこう声大きかったもんな。
「昔って……プラネタリウムで仲良くなった子?」
「うん。こないだ再会したの」
「おぉ。それは良かったな」
「そうでもないよ。だってずっと連絡してくるし。
毎日中身がないどうでもいい話ばっかり。いちいちかまってたらキリがないよ」
お酒を飲む兄に不満をこぼす。
「そんなに嫌なら、マナーモードにするか電源切っとけば?」
「部活から連絡来るかもしれないし、わからなくなったら困るじゃん」
「いうてもそんなに連絡来ないでしょ」
「連休の時は来ることが多いの!」
俺は1年生から天文部に所属している。
主な活動は、月や星、流星群の観察。
あとは資料を読んだり、日々の天空図を調べたり。
みんな自由に活動していて、連休や夏休みになると、「◯◯したよ!」と、みんなで休日の活動報告をし合っている。