ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
30分後。



「あぁ……疲れた……」

「もう? まだ1ページしか進んでないよ?」

「朝早くから勉強したことなかったから……」



頭を使い果たし、疲れて机に突っ伏した。


英単語を覚えているんだけど、今までに聞いたことがない単語ばっかりで頭がパンクしそう。

1年生の頃はわりと勉強できていたのに。
2年生になった途端急に難しくなったんだよね。


初っ端からこんな調子だと、夏休みが補習と課題で潰れちゃう。
なんとしてでも阻止しないと!



「自分から勉強教えてって言ったじゃん。ほら、あと半分やるぞ」

「うぅー、あと1分だけ休ませて」



頑張らないといけないのはわかってる。

けど、いつもより1時間早く起きたから眠くて仕方がない。

慣れないことはやらないほうがいいと心底思った。



「今日は優等生なんでしょ。駄々こねないの」

「もう! 優等生優等生うるさいなぁ! その固定概念どうにかしてよ!」

「固定概念じゃなくて、固定観念な」



細かい指摘に腹を立てる。

揚げ足取りやがってぇぇぇ!
でも反論できないぃぃ! 悔しいよぉぉ!
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