ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
小さい頃から宇宙が好きで、クラスで変わり者扱いされていると話してくれた。

当時を知っている私からすると、今、クラスや学年が違う人と仲良くしている姿が不思議でたまらない。



「水沢くんとはどうやって?」

「文化祭。の、女装コンテスト」

「えっ……これ詩恩と水沢くん⁉」



彼のスマホ画面に映っている、2人の可愛い女の子。

白い服を着ているのが詩恩で、うさ耳のカチューシャをつけているのが水沢くんとのこと。


か、可愛い……!
私より何十倍も可愛い……!

ん? もしかして水沢くんが着てるのって……。



「ねぇ、去年『うさぎのメイドくん』って呼ばれてたのって……」

「あぁ、それ水沢くん。優勝したからね」



マジかぁ。
やたらインパクトのあるあだ名だなぁって思ってたんだよね。

これだけ可愛いんなら優勝するに決まってるよ!



「本人はあまり言われたくないらしいから、その名前で呼ぶなよ?あと、俺が写真見せたことも内緒な」

「わかった~」



いやぁ、まさか水沢くんがあんな可愛いメイドさんになってたなんて。

青石先輩が可愛がっていたのもわかるかも。
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