ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
◇
「詩恩のバカヤロー!」
「お疲れ様でした。明莉さん」
放課後。公園に寄り道してベンチに腰かけ、空っぽになった水筒の中に向かって思いっきり叫んだ。
「まんまとハメられたね」
「ズルくない⁉ 私だけ損してもう最悪!」
少々に乱暴に水筒をバッグにしまう。
去り際、あいつ何て言ったと思う?
『ごめん。今度から気をつける。平均点取れたら一緒に遊んであげるから、もうそんな顔しないで。あ、時間もちゃんと守ってね?』って。
やりすぎたって一応謝られたものの。
あんな腹黒感たっぷりの笑顔で念押しされたら信用できないよ!
「やっぱ宇宙系っていうだけあって、一筋縄ではいかないね」
「本当それ! あいつの頭ん中どうなってんのよ!」
口が滑って焦ったかと思ったら余裕ぶっこいて。
結局質問も、何事もなかったかのようにスルーするし。
俺様系とか、肉食系とか、草食系とかならわかりやすいのに!
「なんなのよ宇宙系って……」
「なんかごめん。私が言い出したんだった」
「千夏は悪くないって! そもそも宇宙系に分類される詩恩が問題だよ!」
「詩恩のバカヤロー!」
「お疲れ様でした。明莉さん」
放課後。公園に寄り道してベンチに腰かけ、空っぽになった水筒の中に向かって思いっきり叫んだ。
「まんまとハメられたね」
「ズルくない⁉ 私だけ損してもう最悪!」
少々に乱暴に水筒をバッグにしまう。
去り際、あいつ何て言ったと思う?
『ごめん。今度から気をつける。平均点取れたら一緒に遊んであげるから、もうそんな顔しないで。あ、時間もちゃんと守ってね?』って。
やりすぎたって一応謝られたものの。
あんな腹黒感たっぷりの笑顔で念押しされたら信用できないよ!
「やっぱ宇宙系っていうだけあって、一筋縄ではいかないね」
「本当それ! あいつの頭ん中どうなってんのよ!」
口が滑って焦ったかと思ったら余裕ぶっこいて。
結局質問も、何事もなかったかのようにスルーするし。
俺様系とか、肉食系とか、草食系とかならわかりやすいのに!
「なんなのよ宇宙系って……」
「なんかごめん。私が言い出したんだった」
「千夏は悪くないって! そもそも宇宙系に分類される詩恩が問題だよ!」