ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
作戦その④「あざと落とし作戦!」

いつもはしっかり巻いている髪も、今日はゆるく巻いてふわふわ感を出した。
制服は、萌え袖ゆるカーデと膝上スカート。そして足元はニーハイソックス!


やりすぎない程度の、ナチュラルなあざとい女の子スタイルにしてみた!



「典型的なぶりっ子コーデだね」

「ぶっ……!」

「でもちょっとやりすぎかな。にしても、その格好よく自転車に乗って来れたね」



水沢くんは全身を見て苦笑いしている。


え、これやりすぎなの?
これでもだいぶ抑えたほうなんだけどな。

最初は頭にリボンかお花のアクセをつけて、ピンクのグロスを塗る予定だった。

だけど、派手すぎると内申に響きそうだったからやめたんだよね。



「ゆっくり漕いできたからね!」

「……多分、冬川くんはそういうの好きじゃないと思うよ。とりあえず、その短いスカートをどうにかして」



「目のやり場に困るから」と困った顔で指摘された。

どうやら少々見苦しかったようだ。



「水沢くんおは……何してるの」

「あ、詩恩!」



折り曲げたスカートを戻していると、登校してきた詩恩が中庭にいる私達に気づいて声をかけてきた。
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