ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「悪かったな、空柄の服で」



しまった。心の声が漏れちゃった。



「アハハ……その色似合ってるよ?」

「どうも。そっちはカジュアルコーデですか」

「フフフ~。どう? 似合う?」



腰に手を当てて首を傾げる。


悩みに悩んだ末、選んだのは白のTシャツにデニムのショートパンツ。
靴は赤いスニーカーで、髪型は高めのポニーテールに。

脚と首元を出した、程よい肌見せコーデにした。



「……まぁ、いいんじゃない? それより上着着てこなかったの? 中、冷房効いてると思うけど」

「大丈夫! 私体温高いから! 行こう!」



グイッと腕を引っ張り、ショッピングモールの中へ。

よーし! ここから作戦開始だ!







「ねぇ~、詩恩は星座と宇宙以外で何が好き~?」

「パズル」

「へぇ~、どんな〜?」

「数字とかブロックとかの」



好きなものを聞き出しながら、腕にさりげなく自分の腕を回す。


作戦その⑤「ボディタッチ作戦!」

ベタベタしすぎない、自然なボディタッチで相手をドキッとさせる作戦だ!

今日は薄着だから、より効果はあるはず!
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