ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
お店を後にし、再びモール内をブラブラ。
「さっきのシャツ、すごく似合ってたよ」
感想を伝え、さりげなく腕に手を回す。
「ん、どうも」
「写真に残したいくらい綺麗だった」
「そうですか。また顔緩んでますよ」
「えへへへ」
顔をニヤつかせ、ギュッと腕にしがみついた。
「……あのさ、当たってるんだけど」
「ん? 何が?」
とぼけたふりをしてさらに押しつける。
最終兵器、「ふわふわの極厚パッド」!
服がカジュアルな分、色っぽさを出すために下着に忍び込ませた!
ちょっと胸が苦しいけど……。
さぁ、思う存分ドキドキするがいい!
上目遣いで見つめると。
「…………偽乳押しつけて楽しい?」
「っ……⁉」
目を丸くし、急いで彼から離れる。
嘘、待って⁉ なんでバレてるの⁉
いつもと違和感がないように何度も確認したのに……。
「明らかにその大きさおかしいでしょ。やけにフカフカしてるし。それで俺を落とせると思ったわけ?」
「なっ……!」
作戦を見破られ、人気のない階段に移動して問い詰める。