無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験


…なにがどうなってこうなったんだ、思い出せ思い出せ鮮明に思い出せ!



つい、ほんのつい数分前。



18回目の合同誕生日パーティーは、主役2人が部屋にひっこんでもおかまいなく続いていて。


親4人の酔っぱらった笑い声が少し、リビングの方から洩れ聞こえてきていた。



私は…、そう、



床に座ってベッドにもたれて、もう何度も読んだメンズ雑誌を読んでいた。


壱の誕生日プレゼント。


ネットも散々漁ったけど今年はぴんとくるものがなくて、迷いに迷ってまだ買えてなかったから。



壱が好きそうな雰囲気の黒い腕時計はあるけど、壱腕時計とかつけるかな、腕疲れるとか言ってすぐ外しそう、とか。


そんなこと考えながら。


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