無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験


「なにこの手」



壱が私の左手を掴んで、顔からはがそうとするので。



「待って、分かったから真面目に聞くから、待って!」



叫ぶように言うと、壱は短くため息をついてようやく私から離れた。


私は真っ赤な顔を両手で覆ったまま。

ベッドに横たわったまま。



…ほんと、なんでこうなった…。



あまりの混乱に、泣きたい気持ちでいると。



「早く起きないと今度こそ襲うよ」

「………っ?!」



私は自分でもびっくりの反射神経で飛び起きた。


壱は涼しい顔で片膝を立てて、すぐそばに座っていて。



「ちょっとは落ちついた?」



膝に乗せた顔を少し傾けて聞いた。


あざとさ100%の仕草!


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