無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験
心臓がギーンッと鳴く。
恐い恐い、幼なじみのイケメン恐い…。
壱の綺麗な手がそっと私のほうへ伸びてきて、私の頬に触れる。
「………っ」
ピクッと反応してしまうのが恥ずかしくて黙っていると。
壱はまた小首を傾げて。
「…だめ?」
はい、それもアウトー……。
そう思うけどさっきの勢いは私にはなくて、もう心のなかでもバツ印の札を出す余裕がない。
壱の触れているところから、熱が身体中にめぐっていくのが分かる。
「だめってなにが…」
息が、苦しい。
「そろそろ俺のものになって」
息が、苦しすぎる…。
心拍数もおかしい…。
25m潜水した直後みたいになってる…。
したことないけど、できないけどそんなこと…。