無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験
「これ?」
「あっ出さなくていい!入れたまま入れたまま!」
「…仁乃の誕生日プレゼント。1日早いけど…」
そっかそっか誕生日プレゼントか!
「あっうん本当に出さなくていい出さなくていい!!」
…そういえば壱、春休みやったらバイトしてたな…?
いやいや、それとこれとは関係ないよきっとうん!
いやでもなんか、すっごい高そうな箱だったな?
それになんか、すっごい小さい箱だったな?
ベロアっぽい生地感の赤色の小さい箱…。
また同じ言葉を繰り返している自分に、心のなかで往復ビンタ。
おい仁乃!しっかりしろ!!
大事な幼なじみが、しかもこんなイケメン野郎が!
今、18歳の誕生日に、道を大きく踏み外そうとしている!!
仁乃がそれを止めないで誰が止める?!