無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験
…どっからどう考えても、なんかいい感じな気がする。
もしかしてもしかしなくとも…うん、もうこれしか考えられないこれ決定。
昨日のことは、夢だった!
ちょっとハードな。
でも…。
もしそうだとしたら私やばくない?変態じゃない?
こんな綺麗な男(しかも純然たる幼なじみ)にどうにかされようとしてた私、頭おかしくない?
病院行った方がよくない?
だがしかし!
それならそれで構わない!
あんなおぞましい出来事よりも、私がやばい変態であることのほうがよっぽど現実的だ、と思う、心から。
「あー、新学期、楽しみだね」
私は自然とこぼれる笑顔で言う。
そうだ夢だ夢だ!私は変態だ変態だ!
「別にクラス替えもないし…」
なんも変わんないけど、と壱は前を向いたまま言った。