無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験
なぜか私が1人で照れてしまってぎくしゃく歩いたその日の帰り道、壱が隣で、
「明日から次の実験ね」
そんなことを言ったので、そういえばお昼を一緒に食べてるのもその一環だったんだと思い出した。
それにしても、はて。
今回の実験で、壱にはなにが分かったというのか…。
ちらり、見上げた壱の夕陽を受けた横顔は、私の知らない人みたいに少し大人びていて、それが少し寂しくて胸が痛んだ、気がした。