これを愛というのなら
chapter:15
あれから、1ヶ月が過ぎたある日ーー。
梅雨の生温い雨に打たれて、帰って来た梓に無理矢理、シャワーを浴びさせて。
髪を拭きながら。
「今日、社長に来週から1週間くらい有給取って休めって言われた」
梓が、俺が社長に言われたのと同じ事を言って。
は?俺も言われた、と答えると。
「本当に、社長は蓮に言ったんだね。私が料理長も休まないと休みませんって言ったの…」
「はぁ……社長に押し切られて、真壁に休んで下さいって言われた…まさか梓がそんな事を言ってるとはな」
まぁ、いいんだけどな。
梓と1週間も離れずに居られるなら。
どうする?と。
振り返った梓の頭から、タオルをどけて。
「行きたい所ねぇの?」
髪をドライヤーで乾かしながら訊くと。
「ないんだよね…蓮は?」
「俺もないんだよな…」
「そっか。じゃあ、私と同じ?」
「そう、同じ。家でのんびりしたいんだろ?」
「うん!私の身体は蓮との楽しい休息を求めてる!」
じゃれるように抱き付いてきた梓を受け止めて、額を合わせて笑い合って。
「それなら、梓の身体に癖になるくらい俺を覚え込ませてやるよ」
「もう…癖になってるけど?」
「もっとだ」
えー…っと言いながら、嬉しそうに腕の中から離れようと、身体を捩る梓に。
逃がさねぇよ、と腕に力を入れて、唇を重ねれば。
「もう……蓮はどれだけ私を愛してるの?」
そんなの決まってんだろ。
聴かなくてもわかるだろ。
「言葉じゃ足りないくらい。梓が思ってる以上に……だな」
自分で聴いたくせに、顔を赤くした梓が可愛くて。
また唇を重ねれば、もっと、とねだってくる。
だけど、今は………
「腹減ってるんだろ?俺も減ってるし、食べてからだ!」
「うん、わかった。今日は何?」
「梓の好きな物」
「私の好きな物……?……明太子パスタ?」
「正解!ほら、座って待ってろ」
食べ終えてから、梓が洗い物をしてくれている間に。
俺もシャワーを浴びて、ベッドでじゃれ合う。
自然と唇を重ねて、舌を絡ませれば。
満たされない身体が疼いて、
梓の身体を好きなだけ弄んで、肌を重ねる。
お互いに、息が落ち着いてから裸のまま、じゃれ合って笑い合う、
この瞬間が、堪らなく愛おしい。
1週間の休み、覚悟しとけよ。
ずっと我慢してた分、抱いて抱いて。
今以上に溺れさせてやる。
梅雨の生温い雨に打たれて、帰って来た梓に無理矢理、シャワーを浴びさせて。
髪を拭きながら。
「今日、社長に来週から1週間くらい有給取って休めって言われた」
梓が、俺が社長に言われたのと同じ事を言って。
は?俺も言われた、と答えると。
「本当に、社長は蓮に言ったんだね。私が料理長も休まないと休みませんって言ったの…」
「はぁ……社長に押し切られて、真壁に休んで下さいって言われた…まさか梓がそんな事を言ってるとはな」
まぁ、いいんだけどな。
梓と1週間も離れずに居られるなら。
どうする?と。
振り返った梓の頭から、タオルをどけて。
「行きたい所ねぇの?」
髪をドライヤーで乾かしながら訊くと。
「ないんだよね…蓮は?」
「俺もないんだよな…」
「そっか。じゃあ、私と同じ?」
「そう、同じ。家でのんびりしたいんだろ?」
「うん!私の身体は蓮との楽しい休息を求めてる!」
じゃれるように抱き付いてきた梓を受け止めて、額を合わせて笑い合って。
「それなら、梓の身体に癖になるくらい俺を覚え込ませてやるよ」
「もう…癖になってるけど?」
「もっとだ」
えー…っと言いながら、嬉しそうに腕の中から離れようと、身体を捩る梓に。
逃がさねぇよ、と腕に力を入れて、唇を重ねれば。
「もう……蓮はどれだけ私を愛してるの?」
そんなの決まってんだろ。
聴かなくてもわかるだろ。
「言葉じゃ足りないくらい。梓が思ってる以上に……だな」
自分で聴いたくせに、顔を赤くした梓が可愛くて。
また唇を重ねれば、もっと、とねだってくる。
だけど、今は………
「腹減ってるんだろ?俺も減ってるし、食べてからだ!」
「うん、わかった。今日は何?」
「梓の好きな物」
「私の好きな物……?……明太子パスタ?」
「正解!ほら、座って待ってろ」
食べ終えてから、梓が洗い物をしてくれている間に。
俺もシャワーを浴びて、ベッドでじゃれ合う。
自然と唇を重ねて、舌を絡ませれば。
満たされない身体が疼いて、
梓の身体を好きなだけ弄んで、肌を重ねる。
お互いに、息が落ち着いてから裸のまま、じゃれ合って笑い合う、
この瞬間が、堪らなく愛おしい。
1週間の休み、覚悟しとけよ。
ずっと我慢してた分、抱いて抱いて。
今以上に溺れさせてやる。