これを愛というのなら
何かあれば電話するから、と言ってくれたおふくろの言葉に甘えて。

翌日は家でゆっくりする事にした。



「まだ……寝てもいい?」


俺の胸に、すり寄ってくる梓を抱き締めて。


ダメだ、寝かさない、と梓のキャミソール越しの背中を擦る。


「…今…朝だよ?」


だから?と、キャミソールの中の肌に触れると。

身体を捩って、俺を見上げて。


「蓮も……触っていい?」


好きなだけ、と答えれば。

背中を擦られる。

それも弱いとこばかり。


自然と、擽り合いに変わって。

二人で声を上げて笑って、戯れるようなキスをして。

だんだんと深いキスに変わっていく。


やっぱり止まらねぇな。


胸を手で包んで、先端を捻ると甘い声を漏らして。


「…っ……あっ……朝……だって…」


「朝だから……?」


そんな蕩けた瞳で言われても説得力ねぇよ。


「今日は、ベッドから離さねぇ……言ったよな?もっと癖になるくらい、覚え込ませてやるって……」


忘れたなんて言わせねぇよ?


キャミソールを脱がそうとしても、抵抗しないもんな。


「嫌なら…抵抗しろよ」


「…できない…蓮…抱いて…」


「言わせたかった……俺も脱がせて…」


蕩けた瞳を重ねたまま、梓にTシャツを脱がされて。

身体に跨がると、何度も角度を変えてキスを繰り返す。

梓の胸に手を置いたまま、先端を弄びながら。


俺は俺で、梓に背中を擦られて。

首筋を触られて。


梓の胸を愛撫しながら、下は蕩け出して。

下着を脱がして、太腿を擦りながら、触れれば。

簡単に指を呑み込む。


甘い声を漏らしながら、私も触りたい、と。

潤んだ瞳が訴える。


「…いいよ…その代わり、1回イカせてくれ…限界だ…」


朝のせいもあって、限界なそこに梓の手を導くと。


下着を脱がされて、満足そうに笑って、そこに顔を埋めて口に咥える梓。


あれから何度かされたけれど、その度に何の躊躇もなく呑まれるし、とにかく梓は上手すぎる。


イカされた後に訊いてみると。


「元カレ。これが好きだったみたいで…仕込まれた…」


「ふーん……で、梓は満足してたのか?」


「…全然…いつもそれで終わりだったから…満足しなかった…」


「だろうな。これから先はずっと…梓を満足させられるのは…俺だけだ」


顔を紅くして、たくさん満足させて、と。

可愛すぎだろ。


梓を何度も絶頂に導くと、少しやり過ぎたかと思うくらいに。

ぐったりと、俺に身体を預けて息を荒げる梓の背中を擦りながら。


「まだ……いけるか?」


うん…もう少し…待って、と肩口で。

か細い声で呟く。


「…無理させ過ぎたか?」


首を振って、蓮が欲しい、と。

もっと、と。

「繋がったまま……離さないで……」


何なんだ……そんなことを言われたら……


「わかった……離さねぇよ」


身体をひとつに繋げて、梓の身体を弄んで。

一度の絶頂に、身体を震わせて。

繋がったまま……俺も身体を梓に弄ばれる。


何度も、快感に震えて。

お互いが、尽き果てた時、、、

幸せな気怠さが身体を支配していた。

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