これを愛というのなら
「ねぇ…蓮?」
ソファーに両膝を立てて座っている蓮の肩に凭れて、蓮の顔を見上げる。
ん?と、テレビ画面から私に視線を移してくれた蓮に、、、
「商店街、失くならないよね?」
小野くんと蓮のやり取りを聴いて、不安に思っていた事をぶつけてみる。
蓮なら、きっと失くしたりしないってわかってる。
だけど……不安で堪らなくて、蓮の口から聞きたいと思ったから。
「失くなるわけないだろ。はせがわはな、俺のじいちゃんの代から商店街の中にあるんだけど、松田青果も小野鮮魚も…その前からある」
つまりは、俺らが生まれ育った商店街だ。
そんな大事なもんを……
「絶対に失くさせない…どんな手を使っても、必ずな」
そう、これを聴きたかった。
何もかも上手くいくって思える蓮の力強い言葉。
「うん、無茶はしないでね」
「わかってる。梓は俺を信じて、守られてろ」
頭を撫でてくれた蓮に素直に頷くと、優しい柔らかいキスをくれる。
たったそれだけで、安心する。
大丈夫って思える、蓮の温もり。
蓮なら、守ってくれる。
私も家族も、商店街も、商店街の人たちも。
ソファーに両膝を立てて座っている蓮の肩に凭れて、蓮の顔を見上げる。
ん?と、テレビ画面から私に視線を移してくれた蓮に、、、
「商店街、失くならないよね?」
小野くんと蓮のやり取りを聴いて、不安に思っていた事をぶつけてみる。
蓮なら、きっと失くしたりしないってわかってる。
だけど……不安で堪らなくて、蓮の口から聞きたいと思ったから。
「失くなるわけないだろ。はせがわはな、俺のじいちゃんの代から商店街の中にあるんだけど、松田青果も小野鮮魚も…その前からある」
つまりは、俺らが生まれ育った商店街だ。
そんな大事なもんを……
「絶対に失くさせない…どんな手を使っても、必ずな」
そう、これを聴きたかった。
何もかも上手くいくって思える蓮の力強い言葉。
「うん、無茶はしないでね」
「わかってる。梓は俺を信じて、守られてろ」
頭を撫でてくれた蓮に素直に頷くと、優しい柔らかいキスをくれる。
たったそれだけで、安心する。
大丈夫って思える、蓮の温もり。
蓮なら、守ってくれる。
私も家族も、商店街も、商店街の人たちも。