これを愛というのなら
次の日ーーー。

蓮に連れられ、小野鮮魚に来ている。


「聞いたよ……親父から」


「嫌な予感が……当たっちまったからな…とりあえず俺は瑠美に会って真相を確かめる!まずはそれからだろ?」


「そうだな」


奈々枝さんも心配そうな表情をしていて、大丈夫だよね?


「大丈夫だよ。俺らを信じていればいい」


「奈々枝ちゃん、必ず俺らが商店街を守るから」


二人の力強い言葉に、奈々枝さんの表情が笑顔に変わる。


わかった、と。


「梓ちゃん、一緒に信じて支えてあげようね」


うん、と私が頷くと、紙に書いてくれていた瑠美さんの連絡先を蓮に渡して。


「長谷川くん、瑠美にちゃんと聞いてきて。友達だけど許せない。任せたよ!」


「わかった。また話が出来たら連絡するよ。大輔も奈々枝ちゃんもありがとう」


「おう!俺は賢ちゃんに連絡入れとくよ。司法書士になったって聞いたから、力になってくれるだろ」


「そうだな!頼んだ!」




とりあえず家に戻って瑠美さんに連絡をした蓮は、昼過ぎに瑠美さんと、“KOBAYASHI”で会う事になった。



「梓も一緒に来いよ」


「えっ?何も出来ないよ?」


「何もしなくていい。俺が居ない時に何かあったら俺が嫌なんだよ」



時間的に、お昼を食べてからでは間に合わずーーー。

すぐにカジュアルな服から綺麗目な服に、お互いに着替えて家を出た。
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