これを愛というのなら
自分の家に戻ってすぐ、、、

脱衣室に向かって、シャワーを浴びようと開けたお風呂のドアを閉めていた。


まだ、残っている蓮と同じ香り。

それが消えてしまうことが、寂しかったから。


あー……、私は重症だ。


いつからだったんだろ。


顔を洗って、化粧水、乳液を着けながら考えても出てくるはずのない答え。


溜め息をひとつ、ついて


身支度を整えて、急いで家を飛び出した。



電車に揺られながらも、考えることは同じで。


蓮と、あんな事をする前のように接することができるのかな?


なんてことも…… 考えてしまう。


蓮は、大丈夫だから、って言ってくれた。


だからきっと大丈夫!大丈夫!


何度も自分に言い聞かせていた。
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