これを愛というのなら
蓮は玄関に入るなり、私の身体を強く抱き締めた。


そして、

深くて甘いキスは激しくなって立ってられなくて、

崩れそうな身体を蓮が、支えてくれている。


息が上手くできなくなってきて……苦しくて……

蓮の背中をポンポン叩くと。


わりぃ、止まらなくなった。と、

私の身体をフワりと抱えて、

ベッドにそっと置いた。



蓮の瞳も、きっと私の瞳も艶っぽくて。


いつもより、激しく求め合って。


二人の汗がお互いの身体で混じり合ったとき、



「…やべぇ…気持ち良すぎて…止まらねぇ…」


いつになく、甘い声で蓮は艶っぽい瞳に私を映して囁いた。


そんなこと……こんな瞬間に囁くのは反則だ。


「…私も…」


そう言った私の身体は、反転させられて。

蓮の上に乗ってる態勢になっていた。


上から見下ろした、蓮の身体を手でゆっくりそーっと撫で下ろして、

汗ばんだ、その身体にキスの雨を降らす。


いつもの私なら、絶対にしないことなのに……

今日はライヴの余韻のせい。

いつになく艶っぽくて、激しく私を求めてくれる蓮のせい。


ときどき、漏れる蓮の吐息が、さらに私を高ぶらせて。


蓮のそこにキスをしたとき。


「…梓…」


頭上から、蓮は吐息交じりに名前を呼んだ。


ん?と蓮を見上げると、身体を起こして私の身体を少しだけ持ち上げると。

自分の太腿の上に乗せた。


「…やってくれたな…覚悟しとけよ…」


艶っぽい笑みを浮かべて、首筋に鎖骨に胸に、今度は蓮がキスの雨を降らして、

胸を愛撫しながら、ときどき胸の先端を弾きながら、揉みながら、

私の蕩けたそこを激しく攻めるから、


私の口からは、いつもよりも甘い甘い声が漏れる。


もう、限界…と後ろに倒れそうな身体を片腕で支えながら、


「達けよ」


さらに激しく、中に入ってる指で攻めてくる。




ぐったりと、息も上がってる私の身体を蓮は抱き締めて。


まだ終わらねぇよ…と、身体を反転させて。


身体をひとつに繋げた。



言葉にはならないくらいの、快感を与えてくれる。

私の好きな蓮のキスをくれる。



限界間近の私の腰を、蓮は自分の身体に強く引き寄せる。

そのときの堪らない快感に、無意識に蓮の背中に爪を立てていた。

うっ、と言った蓮だけど、動きを止めることはなくて……

限界をたぶん一緒にむかえた時には、お互いに肩で息をしていた。
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