これを愛というのなら
それからは、4人で。
いつの間にか梓が作ってくれてた、
トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼと、
料理長が手際よく作ってくれた料理と、お酒を囲んで、
色んな話に花が咲いている。
色んな話って言っても、殆どが……
私と陽介さんが、今に至るまでの話だけど。
まあ、それは追々、ゆっくりね。
「お前な、倉本が蕁麻疹出たときのアレはまずいだろ?」
それは、料理長が口移しで、梓に水を飲ませた件のこと。
私は、あの時も、王子様だわって思ったけどね。
「蕁麻疹出た梓を久しぶりに見たから、焦って…周りなんか気にしてる余裕なかったんだよ!」
頬を少し赤らめて言う、料理長がちょっと可愛く見えるよ。
梓も、赤くなってるけれど。
この返しが照れ隠しをしてる時の、梓なんだよね。
「あんなに苦しくなかったら、突き飛ばしてた!」
本当は嬉しいくせに。
そして、料理長の腕をバシッと叩く。
これこれ!
それに対して、イテッと声を上げる料理長。
「だから…加減しろよ。毎回、言ってんだろ?」
ふふっと笑って、ごめんごめん、と。
加減知らずで。と、料理長の腕を擦る梓。
なるほど!毎回、このやり取りなのね。
じゃあね、
ちょっと意地悪したくなった利香さんが教えてあげるよ。
「料理長?腕とか背中とか叩くのは梓が、照れてたり、うっとりしてる時に照れ隠しでする行動なのよ」
梓が、もう言わないでよ、って頬を膨らませる。
可愛い!!
へぇ~、っと料理長は梓を見て、微笑むから。
ほら、また梓が料理長の腕を叩いてる。
ほんとに仲良いよな。って言いながら、
黙って、このやり取りを見ていた陽介さんの顔。
優しく見守る、お兄ちゃんみたいだよ。
「これ、すごく美味しい!」
そんな陽介さんの顔もいいなぁって思いながら、
口に運んだアラビアータが、今まで食べた中で一番美味しい!
俺も!っと口を開けた、陽介さんの口に運ぶと。
「うん!旨い!この絶妙な辛さが癖になるな」
だろ?と言わんばかりの顔で、笑ってる料理長を、
梓が微笑ましく見てるんだけど、、、
梓はさ、毎日ってわけじゃないだろうけど、
こんな美味しいご飯を家で食べられるんだよね?
その疑問を、聞いてすぐに。
「料理長!教えてください!」
梓の答えを待たずに、料理長にお願いしてる私に。
「俺もまた食べたいから、教えてくれよ」
陽介さんも、お願いするから。
「わかったよ。繁忙期が終わったら、いくらでも」
誇らしげな笑顔で言ってくれた。
梓は、それぞれの空いたワイングラスにワインを注ぎつつ。
料理を取り分けたり、自分も食べたり。
ちょこちょこ動いてる。
そんな梓を見てるとね、ある疑問が浮かぶわけよ。
「梓って会社でも、何かしらしてるじゃない?それも、器用にあっちもこっちもって。家でも、今みたいにちょこちょこ動いてるの?」
料理長を見て聞いてみると、チラッと梓を見てから。
「そうだな…基本的には、座ったらとかゆっくりしようとか言わない限りは、動いてるな」
予想通りの答えをくれた。
私も見習わなきゃって思うけど、無理だわ。
私たちはたぶん、陽介さんの方が動いてる。
陽介さんは、苦にならないみたいだから甘えてるけれど。
ごめんなさい、陽介さん。
「料理長は、動かないの?」
「俺が動く前に、梓が動くからな」
なるほどね。
でも、これが梓なんだよ。
頼りになって、泣き虫で、私より女らしくて、可愛い梓が大好きだよ。
大切な私の親友。
いつの間にか梓が作ってくれてた、
トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼと、
料理長が手際よく作ってくれた料理と、お酒を囲んで、
色んな話に花が咲いている。
色んな話って言っても、殆どが……
私と陽介さんが、今に至るまでの話だけど。
まあ、それは追々、ゆっくりね。
「お前な、倉本が蕁麻疹出たときのアレはまずいだろ?」
それは、料理長が口移しで、梓に水を飲ませた件のこと。
私は、あの時も、王子様だわって思ったけどね。
「蕁麻疹出た梓を久しぶりに見たから、焦って…周りなんか気にしてる余裕なかったんだよ!」
頬を少し赤らめて言う、料理長がちょっと可愛く見えるよ。
梓も、赤くなってるけれど。
この返しが照れ隠しをしてる時の、梓なんだよね。
「あんなに苦しくなかったら、突き飛ばしてた!」
本当は嬉しいくせに。
そして、料理長の腕をバシッと叩く。
これこれ!
それに対して、イテッと声を上げる料理長。
「だから…加減しろよ。毎回、言ってんだろ?」
ふふっと笑って、ごめんごめん、と。
加減知らずで。と、料理長の腕を擦る梓。
なるほど!毎回、このやり取りなのね。
じゃあね、
ちょっと意地悪したくなった利香さんが教えてあげるよ。
「料理長?腕とか背中とか叩くのは梓が、照れてたり、うっとりしてる時に照れ隠しでする行動なのよ」
梓が、もう言わないでよ、って頬を膨らませる。
可愛い!!
へぇ~、っと料理長は梓を見て、微笑むから。
ほら、また梓が料理長の腕を叩いてる。
ほんとに仲良いよな。って言いながら、
黙って、このやり取りを見ていた陽介さんの顔。
優しく見守る、お兄ちゃんみたいだよ。
「これ、すごく美味しい!」
そんな陽介さんの顔もいいなぁって思いながら、
口に運んだアラビアータが、今まで食べた中で一番美味しい!
俺も!っと口を開けた、陽介さんの口に運ぶと。
「うん!旨い!この絶妙な辛さが癖になるな」
だろ?と言わんばかりの顔で、笑ってる料理長を、
梓が微笑ましく見てるんだけど、、、
梓はさ、毎日ってわけじゃないだろうけど、
こんな美味しいご飯を家で食べられるんだよね?
その疑問を、聞いてすぐに。
「料理長!教えてください!」
梓の答えを待たずに、料理長にお願いしてる私に。
「俺もまた食べたいから、教えてくれよ」
陽介さんも、お願いするから。
「わかったよ。繁忙期が終わったら、いくらでも」
誇らしげな笑顔で言ってくれた。
梓は、それぞれの空いたワイングラスにワインを注ぎつつ。
料理を取り分けたり、自分も食べたり。
ちょこちょこ動いてる。
そんな梓を見てるとね、ある疑問が浮かぶわけよ。
「梓って会社でも、何かしらしてるじゃない?それも、器用にあっちもこっちもって。家でも、今みたいにちょこちょこ動いてるの?」
料理長を見て聞いてみると、チラッと梓を見てから。
「そうだな…基本的には、座ったらとかゆっくりしようとか言わない限りは、動いてるな」
予想通りの答えをくれた。
私も見習わなきゃって思うけど、無理だわ。
私たちはたぶん、陽介さんの方が動いてる。
陽介さんは、苦にならないみたいだから甘えてるけれど。
ごめんなさい、陽介さん。
「料理長は、動かないの?」
「俺が動く前に、梓が動くからな」
なるほどね。
でも、これが梓なんだよ。
頼りになって、泣き虫で、私より女らしくて、可愛い梓が大好きだよ。
大切な私の親友。