異世界転生したから、楽しくスローライフを送りたい!!
そうして、生まれたのに、生きているのに、居ないかのような扱いのまま。
六歳の誕生日を迎えた日。
本来なら六歳になるこの日は、この国の教会で魔力の質の検査を受ける日。
シエザリンド公国では、生まれた全ての子どもは六歳の誕生日に教会で検査を受けるのが決まりだった。
しかし、この日。
私は衝撃の事実を知った。
魔力過多で倒れた母親を心配した侯爵である父は、私が生まれたことを国に届け出ていなかった。
つまり、本当に私はいないものという扱いだったのだ。
そして、この日。
このままでは届けと検査を受けなければならないはずが、生まれていない者とされている私に、検査の案内など来るはずもなく。
また、歳を重ねたリーネにも私の世話をする限界が来ていた。
成長した私は、さらに魔力量が増えていたのだ。
しかし、適切な教育も制御の仕方も教わることなくここまで来た私には、溢れる魔力を抑える術など持ち合わせていなかった。
感情が高ぶると溢れて止まらないのは、私も自覚していたし、前世の記憶が戻れば中身はアラサー女子だ。
そうそう、魔力が溢れることもないのだが……。
私と接することのない父親が、そんな私の現状を知ることも無く。
このまま私を置いておけば、家族みんなに影響が出ると考えた父親は、リーネの最後の仕事として、私を魔女の森に捨てることを指示したのだった。
社畜生活を終えて、異世界で新たな生活をと楽しみにしていたのに。
私は幼児にして、前世以上の人生ハードモードに突入してしまうのだった。
六歳の誕生日を迎えた日。
本来なら六歳になるこの日は、この国の教会で魔力の質の検査を受ける日。
シエザリンド公国では、生まれた全ての子どもは六歳の誕生日に教会で検査を受けるのが決まりだった。
しかし、この日。
私は衝撃の事実を知った。
魔力過多で倒れた母親を心配した侯爵である父は、私が生まれたことを国に届け出ていなかった。
つまり、本当に私はいないものという扱いだったのだ。
そして、この日。
このままでは届けと検査を受けなければならないはずが、生まれていない者とされている私に、検査の案内など来るはずもなく。
また、歳を重ねたリーネにも私の世話をする限界が来ていた。
成長した私は、さらに魔力量が増えていたのだ。
しかし、適切な教育も制御の仕方も教わることなくここまで来た私には、溢れる魔力を抑える術など持ち合わせていなかった。
感情が高ぶると溢れて止まらないのは、私も自覚していたし、前世の記憶が戻れば中身はアラサー女子だ。
そうそう、魔力が溢れることもないのだが……。
私と接することのない父親が、そんな私の現状を知ることも無く。
このまま私を置いておけば、家族みんなに影響が出ると考えた父親は、リーネの最後の仕事として、私を魔女の森に捨てることを指示したのだった。
社畜生活を終えて、異世界で新たな生活をと楽しみにしていたのに。
私は幼児にして、前世以上の人生ハードモードに突入してしまうのだった。