異世界転生したから、楽しくスローライフを送りたい!!
しかし、好きに使っていいと言われると、私の中での前世の趣味が発揮されることになった。
前世の私は裁縫が趣味で、自分でぬいぐるみやあみぐるみを作っていた。
しかも、手作り。
ハンドメイド系の通販サイトで、こっそりとお小遣い稼ぎをしていた。
その界隈では、ちょっと名前が通っていたのだ。
そんな私が綺麗に加工された、天然毛皮を見つけたら……。
「作っちゃったよね」
夕飯までの間に、ルーチェさんが薬草を煮詰めている傍らで、紙に線を引き切り取る。
それを毛皮に当てて切り取り、糸と針を使って縫い合わせ、箱の隣に積まれていた綿を詰めて。
一心不乱に、続けた作業。
夕飯前に、私は可愛らしい黒猫のぬいぐるみを完成させていたのである。
しかも、その猫には妖精のような羽までつけてファンシーな仕上がりだ。
とても満足のいく仕上がりに、息を吐き出して私はご満悦だ。
なにしろ、この毛皮は手触りが最高なのだ。
モフモフのツルツル。
このぬいぐるみ、ずっと触っていられるわ。
私が自分で作った久しぶりの作品に、もふもふと満足していると、ルーチェさんから声をかけられた。
「おや、可愛らしいものを作ったね」
「うん。私、こういうの作るのが好きなの」
ここでは幼女だけれど、自由にしていいと言われたもので本当に勝手に作っても文句はなかったらしい。
「なかなか、上手にできたと思うの」
私が差し出した黒猫のぬいぐるみを持ち、ルーチェさんはあちこち見てその後返してくれた。
「綺麗に仕上がっているねぇ。シーナは、こういったもの作りが向いているのかもね」
ニコニコと、微笑んで言ったルーチェさんに私は楽しくなりつつ答えた。
「今度は、また別の子作ってもいい?」
そんな私の問いかけに、ルーチェさんはにこやかに了承の返事をくれたのだった。
次は、どんな子を作ろうかな。
私はワクワクしつつ、黒猫を抱えて辺境伯邸へと戻り一日を終えたのだった。
前世の私は裁縫が趣味で、自分でぬいぐるみやあみぐるみを作っていた。
しかも、手作り。
ハンドメイド系の通販サイトで、こっそりとお小遣い稼ぎをしていた。
その界隈では、ちょっと名前が通っていたのだ。
そんな私が綺麗に加工された、天然毛皮を見つけたら……。
「作っちゃったよね」
夕飯までの間に、ルーチェさんが薬草を煮詰めている傍らで、紙に線を引き切り取る。
それを毛皮に当てて切り取り、糸と針を使って縫い合わせ、箱の隣に積まれていた綿を詰めて。
一心不乱に、続けた作業。
夕飯前に、私は可愛らしい黒猫のぬいぐるみを完成させていたのである。
しかも、その猫には妖精のような羽までつけてファンシーな仕上がりだ。
とても満足のいく仕上がりに、息を吐き出して私はご満悦だ。
なにしろ、この毛皮は手触りが最高なのだ。
モフモフのツルツル。
このぬいぐるみ、ずっと触っていられるわ。
私が自分で作った久しぶりの作品に、もふもふと満足していると、ルーチェさんから声をかけられた。
「おや、可愛らしいものを作ったね」
「うん。私、こういうの作るのが好きなの」
ここでは幼女だけれど、自由にしていいと言われたもので本当に勝手に作っても文句はなかったらしい。
「なかなか、上手にできたと思うの」
私が差し出した黒猫のぬいぐるみを持ち、ルーチェさんはあちこち見てその後返してくれた。
「綺麗に仕上がっているねぇ。シーナは、こういったもの作りが向いているのかもね」
ニコニコと、微笑んで言ったルーチェさんに私は楽しくなりつつ答えた。
「今度は、また別の子作ってもいい?」
そんな私の問いかけに、ルーチェさんはにこやかに了承の返事をくれたのだった。
次は、どんな子を作ろうかな。
私はワクワクしつつ、黒猫を抱えて辺境伯邸へと戻り一日を終えたのだった。