異世界転生したから、楽しくスローライフを送りたい!!
お兄ちゃんたちと過ごす休暇
実の親との対面もなんとかこなした後は、平和そのものの生活に戻った。
領地のことや魔女としての生活、貴族としての知識と言ったところを学びつつ、ぬいぐるみを作る日々は本当にのどかで充実していた。
この、ぬいぐるみ天国はどうかと思う頃にはぬいぐるみの数は二けたを超えていた。
そう、現在の私は、三匹の猫のぬいぐるみと四匹のうさぎ、六羽の鳥に三匹の熊を従えていた。
すべてのぬいぐるみに精霊が入っており、みんな動く。
しかも、仲間が増えるのが嬉しいのか私の作る作業の補佐をするので増えるスピードが尋常ではない。
さすがに、父と母にルーチェさんからストップがかかった。
「シーナ、さすがにそろそろ多くなってきたと思うの。みなさん、食事が必要なわけでもないし、場所もそこまで取らないけれど。それでも、貴方の周りにそんなにたくさんいたら大変だわ」
そんなお母様の声に、お父様も言う。
「そろそろ一旦ぬいぐるみ作りはお休みしてはどうだろう?」
実は、作るたびに動き出して増えていく様子から、そろそろ控えようかと思ってはいた。
「そうですね。実は、自分でも多くなったと感じていたので一旦お休みします」
私の返事に、両親が安堵の表情を浮かべたので良かったかなと考えつつ、しばらくはルーチェさんの薬作りを学んでみることにしたのだった。
大所帯での、移動が常になった頃。
騎士学校の夏季休暇に入った、兄二人が帰ってきた。
玄関に大所帯で出迎えに出て、兄二人が固まったのは言うまでもない。
「おかえりなさい。カインお兄様、セインお兄様」
ずらっと並ぶぬいぐるみの大群に埋もれる幼女のお出迎えである。
先に回復して声を出したのはカインお兄様。
「ただいま、シェーナ。この子たちは、どうしたんだい?」
私はニコッとユキちゃんクロちゃんを抱きしめて言いました。
「私が作ったのですが、作り終わったら精霊が入って動くようになりました」
私の返事にカインお兄様も、聞いてたまま固まってたセインお兄様も驚き顔を浮かべて固まった。
「シェーナ。ここにいるぬいぐるみみんな動くの? 全部精霊が入ってるの?」
もう、驚きすぎてセインお兄様は声が出てません。
そんなお兄様の両肩にはふうちゃんたち風の精霊たちである小鳥のぬいぐるみが三羽肩や頭に止まっている。