―――💖愛される喜び💖-――
その言葉に、梓ははっと我に返ると、『み・・・み・・・美・・・美月・・・』と呟いた。大好きだ―――そう言われてから、彼女は『美月・・・私・・・貴方と・・・一緒にいたい・・・どうして・・・私を・・・見捨てに来たの?貴方は・・・私と・・・🌸華子🌸さんの・・・身代わりにしているのが・・・分からないの?私は・・・🌸華子🌸ではない・・・私は・・・梓よ・・・他の誰でもないわ・・・』と叫びまくった。彼女のピカッと白光が光ると、自分達はピカッと白い光に包まれた。それから、シューっと何かが抜けたように、彼女は『―――私だって・・・貴方が・・・好きなのよ・・・好きすぎて・・・良いくらい・・・』と大胆に告白をしてしまった。美月は梓を背におぶさると、そのままお城へ連れて行こうとした。彼女は人魚が取りつかれており、今、やっと『―――よかった・・・私は・・・人間よ・・・人魚ではない・・・』と叫んでいた。
人魚の🌸華子🌸の魂が自分に取りついてしまい、老婆の巫女も彼女に感謝していた。人魚の魂が乗り移っている時、🌸華子🌸の気持ちが心に流れて来た。辛く、苦しく、悲しく、どうしてお父様に、封印されてしまったのか?―――彼女は其の気持ちが分かってしまった。彼女を悪しき人間共から、彼女を守ろうとしていた。彼女は―――🌸華子🌸は最後に、『―――私は・・・人間に・・・産まれたかった・・・お前の中に、入っている時、初めて・・・人間の気持ちが分かった。禁断の果実の様に、結ばれては行けない事もあるが、それでも、幸せになれる事もある。』と言ってのけた。
2人はお城の一部屋で、愛し合っていた。愛し合う事は良い事でもあり、ずっと好きでも在るし、彼女は人間を選んだ。人間と人魚の心を選ぶ日が来る時があり、『―――わ・・・私は・・・人間よ・・・人間として・・・此の巫女道具で・・・人々を救って見せたい・・・』そう思っていた。
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