―――💖愛される喜び💖-――
『―――父上・・・お前は・・・父上を殺した・・・お前など、地に落ちるがよい・・・さぁ・・・お前は・・・吐くのだ・・・?何故・・・父上を殺した・・・お前は・・・私と・・・約束したではないか・・・お前が背負う長倉家に入り、一生添い遂げていくと・・・信じていたのに・・・お前は・・・裏切り者だ・・・私をも・・・その手で・・・引き裂いたのだからな・・・』
―――信じていたのに・・・信じていたのに・・・
神社の人たちに、手を挙げると、パッと手を開いた。それから、『―――我は・・・この世を・・・支配しに来た・・・この女は・・・その道連れだ・・・分かったか?もしもの事があったら、この女は・・・殺してやる・・・山犬ども・・・我に・・・従え・・・』
―――さぁ・・・この日を待ちわびたぞ・・・山犬ども・・・彼女を・・・仲間に・・・
彼女の手には、縦笛があった。縦笛に目を向けると、同じように真っ白く光っていた。彼女は真っ白い服を着せられたり、赤い巫女の袴を着せて貰ったり、色々とあった。彼女は弓矢を扱ったり、鈴を扱った事もなさそうで在り、だけど、そう言った力があるかもしれない。そう思い立ち、巫女の力を借りながら、山犬達の世話をさせようと思った。此処の山犬達の森は今、危機に反しており、巫女の力が必要である。彼女の名前は、彼等が付けてみた。勾玉は首飾りとして、昔として、首に着飾っていたもので、とても重要な宝石でもあった。勾玉が次に現れた時、時を超えて、人間界にとって、神様にとって、とても善人が持つと、白く光って来る事になる筈だ。勾玉の光を浴びた者は、汚れた心を浄化され、清らかな力が手に入ると思われている。更に、彼女の魂が山犬の魂と共鳴しており、彼女しか扱えない、勾玉でもあった。武蔵千代はビー玉の勾玉をギュッと持つ。
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