―――💖愛される喜び💖-――
子供連れは当たり前の事であり、今、明華は十歳になった。明華は二歳であり、宏和と言う弟が産まれてから、一年経った。宏和はとても可愛くて、『私の・・・弟・・・』と泣き出した。言葉が達者であり、『お・・・と・・・と・・・』と叫んでいた。彼女はニコッと笑うと、ジーッと見ていた。自分に家族が増えたことに、彼女は言葉が分からないなりに、それを感じ取る事が出来る。
ある年の初日の出に、『家族が円満で在りますように――――。』と、初日の出に、お願いした。
初日の出は大晦日ら、元旦に見える朝日の事であるし、一番、奇麗な初日の出は、七時前である。
その時、彼ら二人はお願いをすると、『―――一緒に居られ・・・家族が健康でありますように。』と口に出していった。更に、『また・・・子宝に・・・見舞われますように・・・』と言う。初日の出は、その為に、考えられたものであり、日本人には欠かせない、イベントのようである。隼人と有希は子供が大好きで在り、とても可愛い子供に育って欲しい。美人だったら、男性のとりこになるし、イケメンだったら、可愛い女の子を連れてくる、そういう妄想をしてしまった。
『―――貴方達・・・良かったわ・・・本当に・・・無事に産まれて・・・明華・・・大好きだからね・・・』
まだ二歳の子供であるが、最近、お口が達者になってきており、ずっとこの日を待っていた、そう思っていた。御雑煮も食べないと行けず、伊達巻をも食べたい。子供にはもう柔らかいものを挙げず、そのまま柔らかくして、食べさせる事でもある。
『―――大好き・・・貴方達を・・・ずっと・・・好きだからね・・・私達・・・親が・・・一番・・・貴方達の事を・・・心配しているのよ?』
―――分かる・・・かしら?
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