―――💖愛される喜び💖-――

此処の病院に来てから、隼人と有希達は、とても演技派と言われており、自分を売り込まなければならず、色々なトークをしたり、番組の内容も、面白くなければならない。声優さんになる事もできるし、世間には俳優だけでなく、色々な職業がある。それを、世界中の人達に言ってみる事だ。
俳優だけでは彼等も売れなくなるが、仕事と言うのは、あちらこちらに転がっており、とても緊張するが、自分達の信念を持つ事が大事だと、親戚の叔父様に『―――信念を持ちなさい・・・』と、そう言われた事がある。その人たちは、大工さんを営んでおり、息子さんが医者をやっている。自分達は結婚式を挙げてないが、籍を入れている。結婚式だけは、自分も執り行って欲しい。
純白のドレスを纏い、ネックレスとイヤリングを取り付け、とても綺麗な女性になりたい―――。
『のぞみん』も、こんな気持ちで結斗君に、結婚して欲しい、そう言っていたんじゃないか？―――有希はそう思った。『のぞみん』は気持ちが幼いし、二十五年も寝たきりになっているから、両親にも影響していた。両親はいつの間にか、離婚しており、父親は別の家族を持っていた。
そう言った事もあるし、晩酌も出来ない家族があったり、色々と、昔で言う、刷れている―――。
父親は新しい家族を持ったのに、今度こそ、家族を幸せにしたい、そう思っていた筈である。だけど、自分達は違う―――晩酌出来る人々がいる。そう思った途端、色々と、吹っ切れてしまった。
『―――お前は・・・良い所に・・・嫁に行ったな・・・』
有希はそう思っていた。大好きな人との晩酌もしたいし、家族での団欒も学んでいた。人の心は時代によって変わるが、此れだけは、言える事がある。人の心を持つには、自分が一番大好きな男性と、愛し合う事である。そうすれば、自分達は変わる事もできるし、相手にも気持ちが通じる筈。
だから、隼人と有希は『大好き・・・愛している・・・』と、普段の自分達も言ってみることだ。