まつげにキスして
なんて、
さっきまで偉そうなこと言ってたけど、
私、恋愛なんて、
初めてだったの。
…初めてって大変ね。
まさか私が恋に落ちるなんて。
どうしていいかわかんなくて。
情けないとも思ったわ。
下らないとも思ったわ。
だって、
その瞳を絡めれば、
胸をきゅんっと締め付けられるような、
初々しい程の甘いキモチ。
でも、そこで私は気付いたの。
出来ないなら、
瞳で積極的に話し掛ければいいって。
…ねぇ、貴方、知ってる?
睫毛は弓。
視線の威力は、
何よりも強い恋のキューピッドの矢だってこと。