キス・ミー・クイック
呆然とした視線が、あからさまに狙う視線に変わる。


逆ナン待ちはやめて、自ら仕掛ける方向へ変えたらしい。


確かに、彼女は極上。


多少のリスクを背負っても、せまる価値は充分にある。


三つ揃えの彼はマスターを呼び、こそこそとなにやら注文。


マスターはうなずいて、シェイカーを用意した。


ブランデーにコアントロー。


そしてバカルディ・ラムとレモンジュース。


氷とともにシェイクして、カクテルグラスに注ぐ。








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