奥手な二人の両片思い
怜也side
登校して荷物を机の中に入れた後、綿原さんにもらったアメを見つめる。
「まさか……綿原さんに限ってそんなこと……」
細い字で書かれた、【I Love You】の文字。
字細いし、多分見落としたんだろうな。
可愛かったからって言ってたし、特に深い意味はないよな。
「怜也くんおはよう」
「おはよう!」
アメとにらめっこしていると、清花ちゃんがお菓子を持って登校してきた。
「はい。いつもありがとうございます」
「ありがとう! 来月お返しするね!」
彼女からクッキーをもらい、サブバッグの中へ。
既にバッグにはクラスメイトからもらった大量のお菓子でいっぱい。
お菓子用に持ってきて良かった。
「怜也くんも菫にもらったの?」
「あ……うん」
俺が持っているアメを見ながら「私ももらったんだ~」と言った清花ちゃん。
目の前に座り、頬を両手で包み込んで笑い始めると。
「もう、菫ったら……愛してるなんて困っちゃうよ」
冗談混じりに口を開いた彼女に心臓がドクンと鳴った。
愛してる……。
ヤバい。日本語にしたらますます……。
落ち着け、落ち着け……。
登校して荷物を机の中に入れた後、綿原さんにもらったアメを見つめる。
「まさか……綿原さんに限ってそんなこと……」
細い字で書かれた、【I Love You】の文字。
字細いし、多分見落としたんだろうな。
可愛かったからって言ってたし、特に深い意味はないよな。
「怜也くんおはよう」
「おはよう!」
アメとにらめっこしていると、清花ちゃんがお菓子を持って登校してきた。
「はい。いつもありがとうございます」
「ありがとう! 来月お返しするね!」
彼女からクッキーをもらい、サブバッグの中へ。
既にバッグにはクラスメイトからもらった大量のお菓子でいっぱい。
お菓子用に持ってきて良かった。
「怜也くんも菫にもらったの?」
「あ……うん」
俺が持っているアメを見ながら「私ももらったんだ~」と言った清花ちゃん。
目の前に座り、頬を両手で包み込んで笑い始めると。
「もう、菫ったら……愛してるなんて困っちゃうよ」
冗談混じりに口を開いた彼女に心臓がドクンと鳴った。
愛してる……。
ヤバい。日本語にしたらますます……。
落ち着け、落ち着け……。