奥手な二人の両片思い
両片思いは両思いへ
菫side
帰宅し、教科書とノートを広げて、ルーズリーフに問題を書き写す。
アメのこと、ツッコまれなくて良かった。
あの大量のお菓子のうちの1つだし、わざわざ1個ずつ凝視しないだろうし、気づくわけないよね。
「やった! 全部解けた!」
去年の勉強会で教えてもらって以来、先生には悪いけど、わからないところは直接上川くんに聞いている。
前より正当率上がったし、最後は1番いい点数が取れそう!
休み明けの月曜日。
登校し、下駄箱に詰め込んだ荷物を整理する。
今週は辞書は使わないから置いておこう。
整理を終えて、帰ろうとしたその時。
「綿原先輩、おはようございます」
振り向くと、そこには登校してきたばかりのモルくんが立っていた。
「モルくん! おはよう!」
ビックリした。
モルくんから挨拶なんて珍しい。
「あの……今時間ありますか?」
「うん! どうしたの?」
「……相談したいことがあって」
えっ? あのモルくんが私に相談?
私のこと苦手なはずなのに……一体どうしたんだろう。
帰宅し、教科書とノートを広げて、ルーズリーフに問題を書き写す。
アメのこと、ツッコまれなくて良かった。
あの大量のお菓子のうちの1つだし、わざわざ1個ずつ凝視しないだろうし、気づくわけないよね。
「やった! 全部解けた!」
去年の勉強会で教えてもらって以来、先生には悪いけど、わからないところは直接上川くんに聞いている。
前より正当率上がったし、最後は1番いい点数が取れそう!
休み明けの月曜日。
登校し、下駄箱に詰め込んだ荷物を整理する。
今週は辞書は使わないから置いておこう。
整理を終えて、帰ろうとしたその時。
「綿原先輩、おはようございます」
振り向くと、そこには登校してきたばかりのモルくんが立っていた。
「モルくん! おはよう!」
ビックリした。
モルくんから挨拶なんて珍しい。
「あの……今時間ありますか?」
「うん! どうしたの?」
「……相談したいことがあって」
えっ? あのモルくんが私に相談?
私のこと苦手なはずなのに……一体どうしたんだろう。