奥手な二人の両片思い



「清花のクラスは体育何時間あるの?」

「週2。菫は?」

「週3!」



お昼を食べ終え、バドミントンをしながら、お互いの学校生活について話す。



「理系って科目が多いって聞いたけど、どんな感じ?」

「教科書が多いからバッグが重い! 置き勉したいけど、復習しないとわからなくなるから全部持って帰ってる」

「わぁ偉いね。あれ? 清花って自転車通学じゃなかった?」

「うん、一応。でも、立ち漕ぎし過ぎて壊れたから歩いて行ってる」

「え~! 肩重くない?」

「めちゃめちゃ重いよ。最近肩が痛いんだよね」



シャトルを打ち返しながら肩を回す清花。

そっか。教科書が多いならノートも多くなるよね。
華奢な清花には負担が大きいはず。



「骨痛めないように気をつけてね」

「フフッ……はーい。ありがとう」



上川くんも、「勉強頑張んなきゃ」って言ってたから、もしかしたら清花みたいにバッグ重いのかも。

一緒にいる時は楽しく話しているけれど、1人になったらげっそり疲れてたりして。

男の子とはいえ、上川くんも細身だし、骨痛めないといいけど……。


って、また考えてる!

今はバドミントンと清花の話に集中しないと!
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