魔法に囚われて〜誘拐されて溺愛されてます〜 II
「とりあえず、熱を測ってください」
ジュエルは体温計を取り出し、ユーゴに手渡す。それからどんな症状があるのかを聞き、喉の様子を見たり心音を聴いたりもした。
「おそらく風邪ですね。ここ最近は温度差が激しい日が続きましたからそのせいで体調を崩してしまったのだと思います。安静にしていれば治りますよ」
ジュエルはユーゴに安心させるように微笑み、睡眠の邪魔にならないように寝室から出ようとした。しかし、すぐにユーゴにその手を掴まれてしまう。
「行かないで。そばにいてほしい……」
ユーゴに見つめられ、ジュエルは迷ったものの「ですが、私がいては邪魔になってしまいます」と返す。するとユーゴは何かを呟いた。ふわりとジュエルの体が浮く。
「ユ、ユーゴ様!!」
ユーゴたち王族は魔法が使えるのだ。ジュエルはユーゴに抱き寄せられ、抱き枕状態になってしまう。
「寝るまで頭撫でて?寂しいから……」
子どものように甘えてくるユーゴにジュエルは「仕方ないですね」と微笑んだ。そして優しく頭を撫でる。ユーゴは嬉しそうに笑った。
ジュエルは体温計を取り出し、ユーゴに手渡す。それからどんな症状があるのかを聞き、喉の様子を見たり心音を聴いたりもした。
「おそらく風邪ですね。ここ最近は温度差が激しい日が続きましたからそのせいで体調を崩してしまったのだと思います。安静にしていれば治りますよ」
ジュエルはユーゴに安心させるように微笑み、睡眠の邪魔にならないように寝室から出ようとした。しかし、すぐにユーゴにその手を掴まれてしまう。
「行かないで。そばにいてほしい……」
ユーゴに見つめられ、ジュエルは迷ったものの「ですが、私がいては邪魔になってしまいます」と返す。するとユーゴは何かを呟いた。ふわりとジュエルの体が浮く。
「ユ、ユーゴ様!!」
ユーゴたち王族は魔法が使えるのだ。ジュエルはユーゴに抱き寄せられ、抱き枕状態になってしまう。
「寝るまで頭撫でて?寂しいから……」
子どものように甘えてくるユーゴにジュエルは「仕方ないですね」と微笑んだ。そして優しく頭を撫でる。ユーゴは嬉しそうに笑った。