不器用同士
プロローグ
否定しても否定しても、誰も信じてくれない。
やってないことで周りを傷つけてしまった。
自分が傷つくよりも、もっと痛いことを知った。
どうしようもなく苦しくて虚しい。
なにもしてない、なのに私の存在自体が周りを傷つけてしまった。
その事実がどうしようもなく怖くて。
「……助けて」
掠れた声で本音が漏れた。
あぁ…もう、悪いのは私なのに。
なんで誰かに縋ろうとするの。
なんで、誰かに助けてもらえると思ってるの…。