不器用同士
関わりたくない人
「光莉ちゃーん!バイバイ!」
知らない人がいきなり手を振ってきた。
放課後、下駄箱で靴を履いていたら突然声をかけてきた男子数人。
ため息をついて、男子達から顔を背ける。
「やっぱり光莉ちゃん、つれねーな」
「今日こそは遊んでくれると思ったのにー」
「ぶっ、あはは!お前じゃ光莉ちゃんの相手務まらねぇよ!」
「はぁ!?わっかんねぇよ!俺、結構上手いんだからな!!」
背後から聞こえてくる下品な会話にまた、ため息をつきたくなった。
私、華宮光莉はこの学校でよく噂にされる。
華宮光莉は誰とでも寝るとか、友達の好きな人取ったとか。
どの噂も事実じゃないけど、私が否定しないからそういうことになってる。