不器用同士

オムライスの材料を取っていく。


卵と鶏もも肉と玉ねぎとケチャップとー、隠し味にマヨネーズも。


調味料も揃ってて、スパイスなんかも何種類か置いてあった。



キッチンに立つ私とカウンターから顔を出して覗いている瑠璃ちゃん。



「光莉お姉ちゃんお料理できるの?」


「うん、家で作ることもあるから大丈夫。任せて」


現在、片親がいるけどほとんど帰ってこないから一人暮らしみたいなものだ。


毎日作るのはめんどくさいし、1人分作るのも難しいし週に一回程度作るぐらい。


家にあるもので適当に。


1つ心配なのは、私の手料理を振る舞う相手がいたことないから口に合うかどうか不安。



美味しくないのに気を遣って食べてくれたらどうしよう。


小さいながらに気を使うことを覚えてる瑠璃ちゃんを見て思った。


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