不器用同士
そう思わないとやってられない。
相楽くんと関わると面倒ごとが次から次へとやってくる気がする…。
気持ちを無理やり切り替え、時間を確認するともう昼休憩の半分が潰れていた。
これからどうしよう。
もういつも通り、中庭行こうかな。
中庭へ足を進めていた時、携帯の通知音が鳴った。
「はぁー」
メールの相手は相楽くん。
このタイミングで送ってくるのは相楽くんかなと思ってたけど嫌な予感が当たった。
[さっきは巻き込んでごめん。明日は来てね]
懲りずに私を誘う理由はなんだろう。
そもそも今日だけの約束だったよね?
結局行けなかったけどさ。
適当なスタンプを返して、携帯を閉じた。