年上幼なじみのあぶない溺愛



「早いうちに完璧にしたほうがいいと思うから。俺がイチからぜんぶ教えてあげるからね」


 なんだろう、やっぱり春哉くんが怖い。

 バカだと思われているに違いないけれど……そんなバカな人間が幼なじみだなんて嫌だから勉強を叩き込もうとしている……!?


「こんなバカで子どもでブサイクな私が勝手に幼なじみでごめんね……ぜったいに恥ずかしいよね」


 こんな自分が春哉くんの幼なじみだなんて、本当に申し訳ない。

 そのため、つい春哉くんに謝ってしまった。
 これで否定されずに『気にしないで』と返されたら、もうしばらくは立ち直れなさそうだ。

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