年上幼なじみのあぶない溺愛
「い、今のは冗談……じゃないけど!あの、恥ずかしくて……聞かなかったことに」
「んー?俺は嬉しかったよ。志羽にそんな風に思われてたって……」
「い、いじわるだ……!春哉くんがいじわるだ!」
嬉しかったで終わってくれたらよかったのに。
わざわざ恥ずかしさを増すようなことを言うなんて、今の春哉くんは優しくない。
「ほら、あぶないから先に行かない。俺のとなりを歩こうね志羽」
「うっ……」
逃げるように先を歩こうとしたけれど、春哉くんに腕を掴まれてしまう。
いつしか春哉くんから怖さが消え、上機嫌になっていた。